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ST便り ーことばの誕生〔5〕ー

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06 /16 2020
2020.5.16   ST・長谷川克

《視線》の共有
皆さんは、赤ちゃんが2,3ヶ月までは目がはっきり見えない、という話を聞いたことがあると思います。
しかしことの真相は、新生児は初め眼球を動かしてたまたま視界に入った対象を眺める段階から、4ヶ月を過ぎる頃になると目を見開きモノを注視する、自ら能動性を発揮して視線をコントロールできる状態を述べているのです。
お母さんは授乳のとき、子どもの視線が逸れそうになると首の向きを変えたりして、子どもの視線を自分の目に合わせます。
そうすると子どもは目の前にある母親の目を見続け、目と目の絆が生じるのです。〔アイコンタクト〕
次に母親が視線を転じたとすると、子どもは母親の視線の行方を追って見ようとします。
この《視線》の共有は、コミュニケーションの在り方ともつながります。
つまり人間の対話は、共通のテーマを巡って話し手と聞き手がやり取りする三角形構造を有しますが、《視線の共有》は、対象物をはさんで母親と赤ちゃんが視線を巡らす、対話の三角形構造の原型を形作っているからです。